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2014年2月12日水曜日

江國香織『きらきらひかる』(新潮文庫)

夫がゲイで妻が精神不安定って、人を愛することについて考える上で最高の設定だと思う。セックスがなくて、なんとなく互いの存在に慣れることもないってことだから。愛の痛みと喜びを感じさせてくれる作品。江國香織の小説は擬音っぽい表現がいい。「とろっと深い金色」みたいな。こういうのだけで幸せになる。