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2019年7月27日土曜日

7月27日の朝日新聞で福嶋亮太『百年の批評』を書評しました

2019年7月27日の朝日新聞朝刊書評欄で福嶋亮太さんの『百年の批評』(青土社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12576255
 與那覇潤さんもそうですが、西洋と日本という古典的な問題設定ではなく、そこに中国を加えるというのはとてもいいですよね。その上で、言葉がただのコミュニケーションの道具ではない、もうひとつの近代の可能性を福嶋さんは探っていきます。
山崎正和や山本七平、司馬遼太郎について語る、というのがとても意外で、新しい感じがします。

2019年7月6日土曜日

連載エッセイ『街と小説』国立編、黒井千次編書きました

連載エッセイ『街と小説』の国立編、黒井千次編を書きました。
http://rittorsha.jp/column/2019/06/6-3.html
黒井千次の『たまらん坂』について書いたのですが、いつの間にか多摩蘭坂から忌野清志郎を巡る思い出の話になってしまいました。彼の『ロックで独立する方法』も読んでみたんですけど、やっぱり素晴らしいですよね。

7月6日の朝日新聞で江國香織『彼女たちの場合は』書評しました

2019年7月6日の朝日新聞朝刊書評欄で江國香織さんの『彼女たちの場合は』(集英社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12514973
10代の少女がたった二人でアメリカを旅していきます。危ないシーンがありながらもどうにか切り抜け、ニューヨークから南部、そして西部まで到達します。
道中で出会う人々との交流の中で、彼女たちは確実に変わっていきます。そして読者もまた。
江國さんの作家活動の原点には、アメリカ体験があると思っています。この作品に出て来るアメリカもすごくリアルです。旅してみたいな、という気持ちにさせてくれる作品です。