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2019年12月28日土曜日

12月28日の朝日新聞で今年の3冊選びました

12月28日の朝日新聞朝刊書評欄で今年の3冊を選びました。
https://book.asahi.com/article/12995411
①すべての、白いものたちの(ハン・ガン著、斎藤真理子訳、河出書房新社)
②ディスタント(ミヤギフトシ著、河出書房新社)
③74歳の日記(メイ・サートン著、幾島幸子訳、みすず書房)
です。
ちなみにこの一年のまとめは「cakesとnoteでウェブ連載を始めました。来年はブコウスキーの翻訳と著書が二冊出ます」です。

note連載、第4回公開しました

noteでの連載、第4回を公開しました。
https://note.com/kankanbou_e/n/n211cf4ba1282?magazine_key=m87bdbb8073cc
タイトルは「相性がいちばん」です。ご興味があれば。

2019年12月27日金曜日

1月22日にドミニク・チェンさんとイベントをします

2020年1月22日の夜7時から、神保町ブックセンターで、情報学研究者のドミニク・チェンさんとイベントをします。
https://technology-literature.peatix.com/
https://www.jimbocho-book.jp/1233/
チェンさんの新刊『未来をつくる言葉』(新潮社)を中心に、現代のテクノロジーや文学について話していけたらいいなあと思っています。ご興味があれば。

2019年12月22日日曜日

12月25日毎日新聞夕刊に田中和生さんとの対談が載りました

2019年12月25日の毎日新聞夕刊に、文芸評論家の田中和生さんとの対談が載りました。
https://mainichi.jp/articles/20191225/dde/014/040/012000c
文学界、今年を振り返って、という感じの内容です。田中さんとお話しできてとても勉強になりました。どうもありがとうございました。ご興味があれば。

cakes連載「世界文学の21世紀」第4回公開しました

cakesでの連載「世界文学の21世紀」第4回公開しました。
https://cakes.mu/posts/28009
タイトルは「半沢と渋沢」です。ご興味があれば。

cakes連載「世界文学の21世紀」第3回公開しました

cakesでの連載「世界文学の21世紀」第3回公開しました。
https://cakes.mu/posts/27739
タイトルは「韓国文学の恵み」です。ご興味があれば。

12月21日の朝日新聞で小川洋子『小箱』『約束された移動』を書評しました

2019年12月21日の朝日新聞朝刊書評欄で小川洋子『小箱』(朝日新聞出版)と『約束された移動』(河出書房新社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12977832
小川さんの作品は文章から浮き上がるイメージが素晴らしかったです。繊細さやか細さに着目するという姿勢に共感しました。

12月7日の朝日新聞でメイ・サートン『74歳の日記』書評しました

12月7日の朝日新聞朝刊書評欄でメイ・サートン『74歳の日記』(みすず書房)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12940372
何ごともない日々の中にある冒険をこんなに見事に捉えられるなんて。とにかくものの見方も文章も素晴らしいです。一人でも多くの方に読んでいただきたい一冊です。

ムック『川上未映子』に論考を書きました

KAWADEムック『川上未映子 ことばのたましいを追い求めて』に論考を書きました。題名は「文字と身体」です。ご興味があれば。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309979878/

2019年12月11日水曜日

all reviewsで書評公開始めました

all reviewsで書評公開始めました。
https://allreviews.jp/reviewer/145
今後月一本ほど公開されます。ご興味があれば。

2019年11月19日火曜日

11月18日の「折々のことば」で取り上げられました

2019年11月18日の朝日新聞朝刊コラム「折々のことば」で取り上げられました。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14260154.html
「自分で気づいているかどうかにかかわらず、人のやることはどれも命懸けなんだ」という一文です。
これは『今を生きる人のための世界文学案内』(立東舎)所収のエッセイ「前山君のこと」からの抜粋です。

note連載「アメリカから遠く離れて」第3回公開しました

noteでの連載「アメリカから遠く離れて」第3回を公開しました。
https://note.mu/kankanbou_e/n/n93a1e33d2a07
タイトルは「すね毛と蚊」です。ご興味があれば。

2019年11月3日日曜日

11月2日の朝日新聞でいしいしんじ『マリアさま』書評しました

2019年11月2日の朝日新聞朝刊書評欄でいしいしんじ『マリアさま』(リトルモア)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12844601
いしんさんの作品はいつも本当に素晴らしいのですが、それについて語るとなると急に難しくなります。今回は生者と死者、人間と動物といった境界を越えた対話という視点から語ってみました。

2019年10月26日土曜日

10月26日の朝日新聞でノーベル文学賞の紹介文書きました

2019年10月26日の朝日新聞でノーベル文学賞の紹介文書きました。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14232039.html?_requesturl=articles%2FDA3S14232039.html&pn=3
ノーベル文学賞の選考過程から、受賞者、惜しくも受賞を逃した作家、今後受賞が期待される書き手まで広く言及しています。具体的な作品として5冊あげました。

谷崎潤一郎『痴人の愛』(新潮文庫)
多和田葉子『献灯使』(講談社文庫)
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『砂の本』(集英社文庫)
トニ・モリスン『青い眼がほしい』(ハヤカワepi文庫)
マリオ・バルガス=リョサ『密林の語り部』(岩波文庫)

2019年10月22日火曜日

10月10日の文化放送でノーベル文学賞のコメントをしました

2019年10月10日の文化放送「斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI 」でノーベル文学賞のコメントをしました。
http://www.joqr.co.jp/sakidori/
電話での生コメントだったので緊張しましたが、なんとか最後まで話し終えることができました。こうした機会を与えていただき、どうもありがとうございました。

10月10日の毎日放送でノーベル文学賞のコメントをしました

2019年10月10日の毎日放送でノーベル文学賞のコメントをしました。
https://www.mbs.jp/
電話インタビューだったのですが、ノリのいいインタビュアーの方にうまく話を引き出していただきました。どうもありがとうございました。

note連載「アメリカから遠く離れて」第2回公開しました

noteでの連載「アメリカから遠く離れて」第2回を公開しました。
https://note.mu/kankanbou_e/n/n712cc8e14ca7?magazine_key=m87bdbb8073cc
タイトルは「サリンジャーの臙脂色の表紙」です。ご興味があれば。

cakes連載「世界文学の21世紀」第2回公開しました

cakesでの連載「世界文学の21世紀」第2回を公開しました。
https://cakes.mu/posts/27399
タイトルは「韓流のアメリカ」です。ご興味があれば。

10月14日の毎日新聞にトニ・モリスンの追悼文を書きました

2019年10月14日の毎日新聞朝刊にトニ・モリスンの追悼文を書きました。
https://mainichi.jp/
モリスンはまさしく現代アメリカ文学の最高峰でした。彼女の素晴らしい文章を今後も読み継いでいかなければならないと思います。

『ハーパーズ・バザー』12月号で世界の文学賞について書きました

『ハーパーズ・バザー』2019年12月号で世界の文学賞について書きました。
https://www.harpersbazaar.com/jp/
ノーベル文学賞ばかりが騒がれますが、世界にはもっといろんな文学賞があります。ブッカー賞、エルサレム賞、ピュリッツァー賞などについていろいろ解説してみました。

9月28日の朝日新聞でオープンダイアローグの2冊を書評しました

9月28日の朝日新聞でオープンダイアローグの2冊を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12747635
斎藤環『オープンダイアローグがひらく精神医療』(日本評論社)とヤーコ・セイックラ、トム・アーンキル『開かれた対話と未来』(医学書院)です。
直そうとせず、とにかく相手の話を聞く。そして身内に湧き上がってきた言葉をぶつける、というオープンダイアローグには以前から興味を持ってきました。互いの変化なくして治癒はない、など、教育にも共通するものがあるからです。
今回2冊を書評してみて、その可能性をより強く感じました。お奨めです。

2019年10月9日水曜日

NHKのサイトで『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』が紹介されました

NHKのサイトで『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』(青月社)が紹介されました。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2019/literature/article_03_01.html
僕も少々しゃべっています。取材してくださった紙野さん、どうもありがとうございます。

2019年10月6日日曜日

本日10月6日のニュース7に出ます

本日2019年10月6日のNHKニュース7に出演します。
https://www4.nhk.or.jp/news7/
数年前に出した『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』(青月社)という本について取材を受けました。

2019年9月30日月曜日

スペイン大使館サイトでボラーニョについて書きました

スペイン大使館のNew Spanish Booksというサイトでボラーニョについて書きました。
http://www.newspanishbooks.jp/feature-article-jp/du-jia-xing-zhi-amerikawen-xue-yan-jiu-zhe-zao-dao-tian-da-xue-wen-xue-xue-shu
ボラーニョの作品には僕自身、とても強く惹かれ続けています。その理由について考えてみました。

2019年9月10日火曜日

書肆侃侃房サイトで連載始めました

書肆侃侃房のサイト「web侃づめ」で連載始めました。
http://www.kankanbou.com/webkandume/
タイトルは、「アメリカから遠く離れて」です。
どんなふうにアメリカ文学に惹かれていったか、そして今アメリカ文学をどう読んでいるかなど書いていこうと思っています。ご興味があれば。

2019年9月8日日曜日

cakesで連載「世界文学の21世紀」を始めました

cakesで連載「世界文学の21世紀」を始めました。
https://cakes.mu/posts/25654
第一回は「ジュノとコンマリ」です。ジュノ・ディアスに会ったらNetflixでやっている近藤麻理恵(片付けの魔法!)の番組について熱弁された、という内容です。ご興味があれば。

2019年9月5日木曜日

8月31日の朝日新聞でバーマン『デカルトからベイトソンへ』を書評しました

2019年8月31日の朝日新聞朝刊書評欄でモリス・バーマンの『デカルトからベイトソンへ』(文藝春秋)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12670324
原著がだいぶ前に出ているにもかかわらず、内容はとても現代的です。コントロールしようとしているかぎり状況はかわらない、ちょっと力を抜いてみたら、というのは、オープンダイアローグなどの技法とも共通すると思います。
もともとベイトソンが大好きだったので、彼の研究について論じているこの本も楽しく読めました。お奨め。

NHK文化センター青山教室でサリンジャーについて話します

NHK文化センター青山教室でサリンジャーについて話します。タイトルは「サリンジャーが好き!」です。
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1184913.html
全6回で、サリンジャーの代表的な作品について話していきます。受講者による発言も大いに歓迎します。サリンジャーの魅力について、大いに語り合いましょう。
日程は以下のとおりです。

10/04 イントロダクション
11/01 キャッチャー・イン・ザ・ライ(白水社)
12/06 ナイン・ストーリーズ(ヴィレッジブックス)
01/17 フラニー(新潮文庫)
02/07 ズーイー(新潮文庫)
03/06 このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる(新潮社)

青山教室でお目にかかれるのを楽しみにしております。

2019年8月21日水曜日

9月23日に建築史家の五十嵐太郎さんとイベントをします

2019年9月23日に建築史家の五十嵐太郎さんとイベントをします。
https://architecture-literature.peatix.com
場所は神保町ブックセンターで、時間は19時からです。入場料は1500円です。楽しみにしております。

2019年8月18日日曜日

8月10日の朝日新聞で上田岳弘『キュー』を書評しました

2019年8月10日の朝日新聞朝刊書評欄で上田岳弘『キュー』(新潮社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12615973
SFあり、歴史あり、AIやウェブへの考察ありとものすごく盛りだくさんの作品になっています。
SNSで人々の感情が融合することで様々な政治的暴力が発生していることは近年よく指摘されますが、本作では気持ちだけでなく肉体まで融合してしまいます。
現代社会批判としても優れた作品なのではないでしょうか。

『英語教育』3月号で岸本佐知子さんと対談をしています

『英語教育』2019年3月号で岸本佐知子さんと対談をしています。扱っている作品はジャネット・ウィンターソン『オレンジだけが果物じゃない』です。
https://www.taishukan.co.jp/book/b439104.html
これは名著です。みんな読んだほうがいいと思います。

『英語教育』2月号にエッセイを書きました

『英語教育』2019年2月号にエッセイを書きました。タイトルは「もう一つの村上春樹」です。
https://www.taishukan.co.jp/book/b431864.html
村上作品の英訳を手がけたアルフレッド・バーンバウムさんと会って考えたことについて書きました。

『英語教育』1月号にエッセイを書きました

『英語教育』2019年1月号にエッセイを書きました。タイトルは「弱さを通して自分を開く--J・D・サリンジャー『フラニーとズーイ』」です。
https://www.taishukan.co.jp/book/b427687.html
やっぱりサリンジャーってとっても良いですよね。

『英語教育』8月号にエッセイを書きました

『英語教育』2019年8月号にエッセイを書きました。タイトルは「絵本を訳す」です。
https://www.taishukan.co.jp/book/b470597.html
ジュノ・ディアス『わたしの島をさがして』、ジャクリーン・ウッドソン『みんなとちがうきみだけど』(ともに汐文社)と続けて絵本を訳しました。大人向けの本とは全く違った作り方が面白かったのでまとめてみました。

2019年7月27日土曜日

7月27日の朝日新聞で福嶋亮太『百年の批評』を書評しました

2019年7月27日の朝日新聞朝刊書評欄で福嶋亮太さんの『百年の批評』(青土社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12576255
 與那覇潤さんもそうですが、西洋と日本という古典的な問題設定ではなく、そこに中国を加えるというのはとてもいいですよね。その上で、言葉がただのコミュニケーションの道具ではない、もうひとつの近代の可能性を福嶋さんは探っていきます。
山崎正和や山本七平、司馬遼太郎について語る、というのがとても意外で、新しい感じがします。

2019年7月6日土曜日

連載エッセイ『街と小説』国立編、黒井千次編書きました

連載エッセイ『街と小説』の国立編、黒井千次編を書きました。
http://rittorsha.jp/column/2019/06/6-3.html
黒井千次の『たまらん坂』について書いたのですが、いつの間にか多摩蘭坂から忌野清志郎を巡る思い出の話になってしまいました。彼の『ロックで独立する方法』も読んでみたんですけど、やっぱり素晴らしいですよね。

7月6日の朝日新聞で江國香織『彼女たちの場合は』書評しました

2019年7月6日の朝日新聞朝刊書評欄で江國香織さんの『彼女たちの場合は』(集英社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12514973
10代の少女がたった二人でアメリカを旅していきます。危ないシーンがありながらもどうにか切り抜け、ニューヨークから南部、そして西部まで到達します。
道中で出会う人々との交流の中で、彼女たちは確実に変わっていきます。そして読者もまた。
江國さんの作家活動の原点には、アメリカ体験があると思っています。この作品に出て来るアメリカもすごくリアルです。旅してみたいな、という気持ちにさせてくれる作品です。

2019年6月17日月曜日

6月15日の朝日新聞でベロヴァー『湖』書評しました

2019年6月15日の朝日新聞朝刊書評欄でビアンカ・ベロヴァー『湖』(阿部賢一訳、河出書房新社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12456338
ここで全文を読むことができます。
暴力的な世界を子供がたった一人で生き抜き成長していくお話です。クンデラのお洒落小説でも、フラバルの面白小説でもないベロヴァーのひたすらリアル小説は、チェコ文学のもう一つの流れを教えてくれます。
こういうのを訳してくれる阿部賢一さんは本当にすごい人たと思いました。

2019年6月2日日曜日

連載エッセイ『街と小説』国立編、大岡昇平編書きました

連載エッセイ『街と小説』国立編、大岡昇平編書きました。
http://rittorsha.jp/column/2019/05/6-2.html
大岡昇平の『武蔵野夫人』は有名な作品ですが、実際に読んでみると奇妙な点が多いです。登場人物の二人が恋に落ちるのが「恋ヶ窪」という場所だし、ビルマ戦線から帰って来た青年はデート中も常に地形を気にして、今攻撃されたとしてどう逃げたら生き残れるかばかり考えているし。今回のエッセイではこうした過剰な部分を中心に書いてみました。

6月1日の朝日新聞でミヤギフトシ『ディスタント』書評しました

2019年6月1日の朝日新聞朝刊書評欄でミヤギフトシさんの『ディスタント』(河出書房新社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12417451
ミヤギさんとは以前、イベントでご一緒したのですが、シャイで繊細なお人柄が魅力的な方でした。アーティストとして作品を作りながら、こんなにも詩的な小説を書いてしまうとは。とにかく綴られている愛が切ないです。おすすめ。

2019年5月29日水曜日

6月11日に寺尾紗穂さんと対談をします

2019年6月11日に寺尾紗穂さんと対談をします。
https://www.jimbocho-book.jp/917/
場所は神保町ブックセンターで、時間は19時から、入場料は前売りで1500円です。
内容ですが、寺尾さんの最新刊『彗星の孤独』を出発点に、今までの著作や音楽活動など幅広く話したいと思っております。ご興味があれば。

2019年5月23日木曜日

5月18日の朝日新聞で中原昌也『パートタイム・デスライフ』書評しました

2019年5月18日の朝日新聞朝刊書評欄で中原昌也『パートタイム・デスライフ』(河出書房新社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12378350
ここで全文を読むことができます。
在り来たりの表現をサンプリングしながら誰も見たことのない作品を作る、という中原昌也独自の手法が冴え渡っています。初めて読むと当惑するかも知れませんが、だんだんとこの世界観が気持ちよくなってくると思います。個人的にはハシビロコウのくだりが大好き。

2019年5月9日木曜日

『ミセス』でアメリカ文学4冊選びました

『ミセス』2019年6月号でアメリカ文学の作品を4冊選びました。タイトルは「知識ゼロの人でも絶対面白いアメリカ文学」です。
https://mrsplus.net/
選んだ本は以下のとおりです。

F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』
ポール・オースター『幽霊たち』
ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』

ご興味があれば。

サイト『読書の達人』で恋愛相談しました

ライブドアニュースの『読書の達人』というサイトで、文学作品について語りながら恋愛相談に答えています。
http://news.livedoor.com/article/detail/16421542/
タイトルは「恋愛相談としての読書」です。
言及した文学作品は以下の5冊です。

吉田篤弘『おるもすと』
松家仁之『優雅なのかどうか、わからない』
カズオ・イシグロ『日の名残り』
谷崎潤一郎『痴人の愛』
イサベル・アジェンデ『日本人の恋びと』

恋愛相談なんてできるかな、と思いましたが、途中でいくらでも答えられる自分に気づきました。ご興味があれば。

4月27日の朝日新聞で今村夏子『父と私の桜尾通り商店街』を書評しました

2019年4月27日の朝日新聞朝刊読書欄で今村夏子の『父と私の桜尾通り商店街』(KADOKAWA)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12326558
 名作『こちらあみ子』(ちくま文庫)や『あひる』(書肆侃侃房)など、今村さんは立て続けに素晴らしい作品をかいておられますが、この『父と私の桜尾通り商店街』も良かったです。どうしてこんなに、普通の人が感じる苦しみを、繊細な言葉で精密に捉えることができるんでしょう。

2019年4月21日日曜日

4月20日の朝日新聞で東浩紀『ゆるく考える』、石田英敬・東浩紀『新記号論』を書評しました

2019年4月20日の朝日新聞朝刊書評欄で東浩紀『ゆるく考える』、石田英敬・東浩紀『新記号論』を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12306751
ここで全文を読むことができます。
『ゆるく考える』『新記号論』は両方とも面白くて、一気に読んでしまいました。現代に生きることがどういうことかが多岐に渡って扱われています。書評ではそのほんの一部しか取り上げられませんでした。ぜひもとの本を手に取ってほしいです。

2019年4月6日土曜日

『週刊読書人』で波戸岡景太さんが『ポイント・オメガ』を書評してくださいました

2019年3月29日刊の『週刊読書人』で波戸岡景太さんが『ポイント・オメガ』を書評してくださいました。
ここで全文を読むことができます。
https://dokushojin.com/article.html?i=5227
めちゃくちゃ的確な書評どうもありがとうございました。あー、ちゃんと分かってくれる人がいるんだと思い、感動しました。デリーロ全集、ぜひ実現したいです。

連載エッセイ『街と小説』国立編、多和田葉子編書きました

連載エッセイ『街と小説』国立編、多和田葉子編書きました。
http://rittorsha.jp/column/2019/04/6-1.html
今回は多和田葉子の『犬婿入り』について書きました。芥川賞受賞作であるこれは、国立の北部と南部の対比が出た興味深い作品になっています。この原稿を書くまで、多和田葉子さんが国立の富士見台団地出身だとは知りませんでした。
今回は、大好きな谷保天神の話が書けたので満足です。

2019年3月30日土曜日

北海道新聞で中村和恵さんが『ポイント・オメガ』書評してくださいました

2019年3月10日の北海道新聞朝刊で中村和恵さんが『ポイント・オメガ』(水声社)を書評してくださいました。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/285072
とても嬉しいです。
中村さんは詩人で英語圏文学研究者、かつエッセイストなんですけど、「言葉使い」と呼んでくれとおっしゃいます。なんだか魔法使いみたいでいいですよね。

3月30日の朝日新聞でワベリ『トランジット』を書評しました

2019年3月30日の朝日新聞朝刊書評欄でアブドゥラマン・アリ・ワベリの『トランジット』(水声社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12250721
最近アフリカ文学に興味が出てきて、クッツェーだけでなくソマリアのヌルディン・ファラーやナイジェリアのケン・サロ・ウィワなど読んでいます。ものすごい書き手がたくさんいるんだなあ、と驚きます。
ワベリはジブチの作家で、フランス語圏では定評のある書き手です。本書ではなぜ人々はヨーロッパやアメリカに押し寄せるのかを深く思考しています。ワベリは大学院ではファラーやアルジェリアのアシア・ジェバールを研究していたそうです。

2019年3月16日土曜日

3月16日の朝日新聞でチェ・ウニョン『ショウコの微笑』書評しました

2019年3月16日の朝日新聞朝刊書評欄でチェ・ウニョン『ショウコの微笑』(CUON)を書評しました。https://book.asahi.com/article/12212831
パク・ミンギュやハン・ガンなど韓国文学には素晴らしい書き手がたくさんいますが、このチェ・ウニョンも素晴らしいです。
女子高生のショウコが韓国に一週間ホームステイにきたところから、その後の10年間の交流をじっくり描いていきます。英語・日本語・韓国語を使いながら、国単位ではなく剥き出しの個人として、主人公の女性と祖父、そしてショウコが、主に手紙を通じて向い合います。
きれいごとを越えた先にこそ深い出会いがあることを教えてくれる作品です。

2019年3月2日土曜日

3月2日の朝日新聞でハン・ガン『すべての、白いものたちの』を書評しました

2019年3月2日の朝日新聞朝刊読書欄でハン・ガン『すべての、白いものたちの』(河出書房新社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12175719
ブッカー国際賞を受賞した『菜食主義者』(クオン)で知られるハン・ガンですが、5冊目の邦訳である本書も素晴らしいです。エッセイとも小説ともつかない文章で、生まれてすぐに亡くなった姉への思いを綴っています。斎藤真理子さんの翻訳も実に見事です。

2019年2月28日木曜日

連載エッセイ『街と小説』国立編、プロローグ書きました

連載エッセイ『街と小説』国立編のプロローグを書きました。
http://rittorsha.jp/column/2019/02/6-0.html
国立は僕が育った小平にも近い、とても静かな住宅街です。国立編ではあの街にちなんだ文学作品について考えていきます。

2019年2月27日水曜日

ジャクリーン・ウッドソン『みんなとちがうきみだけど』を翻訳しました

ジャクリーン・ウッドソン『みんなとちがうきみだけど』(汐文社)を翻訳しました。https://www.choubunsha.com/book/9784811325910.php
絵本の翻訳はやっぱり楽しいです。自分とは見た目や文化が違う人の中に入っていく孤独を乗り越える話です。最初読んだときグッときてしまいました。ご興味があれば。


2019年2月26日火曜日

2月9日の朝日新聞でケレット『クネレルのサマーキャンプ』書評しました

2019年2月9日の朝日新聞朝刊書評欄でエトガル・ケレット『クネレルのサマーキャンプ』を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12127412
ケレットの作品は前から大好きなんですけど、この本もとても良いです。オフビートで適度にユルくて、でも実は生と死について、けっこう真面目に考えていたりもします。
訳者である母袋夏生さんのお仕事はどれも素晴らしいです。オルレプもとても良かった。ヘブライ語圏の文学に興味がある方はちょっと覗いてみてください。

3月9日に飯野友幸先生とサリンジャーについて話します

2019年3月9日に上智大学で、飯野友幸先生とサリンジャーについて話します。
https://web.my-class.jp/sophia/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=149831#program-shosai-table
開始時間は午後1時で、参加無料です。ただし事前の申し込みが必要です。
飯野先生はアメリカ詩研究の第一人者です。今回はアメリカ文学研究の大先輩と、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』や『フラニーとズーイー』などの魅力について語り合いたいと思っております。ご興味があれば。

3月20日に椹木野衣さんと神保町ブックセンターで対談をします

2019年3月20日に美術評論家の椹木野衣さんと神保町ブックセンターで対談イベントをします。
https://www.jimbocho-book.jp/705/
https://contemporaryartandliterature.peatix.com/
時間は夜7時から、参加費は1500円です。
大学時代、椹木さんの『シミュレーショニズム』(ちくま学芸文庫)をドキドキして読みました。その後お人柄に触れるようになり、完全に魅了されました。
静かでシャイでユーモアがある椹木さんと、最新作『感性は感動しない――美術の見方、批評の作法』をたたき台としてお話させていただきます。今からとても楽しみです。

2月23日の日本経済新聞でデリーロ『ポイント・オメガ』が書評されました

2019年2月23日の日本経済新聞朝刊書評欄でデリーロ『ポイント・オメガ』が書評されました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO41615520S9A220C1MY7000/
評者は上岡伸雄先生です。デリーロをたくさん翻訳しておられる第一人者の上岡先生に論じていただけてとても嬉しいです。

2019年2月5日火曜日

連載エッセイ『街と小説』福岡編、遠藤周作『海と毒薬』書きました

 立東舎のサイトで連載しているエッセイ『街と小説』の福岡編、遠藤周作の『海と毒薬』について書きました。
http://rittorsha.jp/column/2019/02/5-3.html
この本は中学生ぐらいのときに一度読んだんですけど、強烈に記憶に残っています。今回読み直してみて、やっぱりすごい本だ、と思いました。

2019年1月26日土曜日

1月26日の朝日新聞で岡真理『ガザに地下鉄が走る日』を書評しました

2019年1月26日の朝日新聞朝刊読書欄で岡真理『ガザに地下鉄が走る日』(みすず書房)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12095708
岡真理さんのこの本は内容も文章も本当に素晴らしいです。

2019年1月21日月曜日

映画『ライ麦畑の反逆児』パンフレットにエッセイを書きました

映画『ライ麦畑の反逆児』パンフレットにエッセイを書きました。
https://www.rebelintherye-movie.com/
タイトルは「サリンジャーの真摯な声」です。ご興味があれば。

雑誌『pen』のサリンジャー特集を担当しました

雑誌『pen』2019年2月1日号のサリンジャー特集を担当しました。
https://www.pen-online.jp/magazine/pen/467-isseymiyake/
サリンジャーの生涯、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』をめぐるエッセイ、全著作解題を書きました。6ページ分担当はキツかったですが楽しかったです。ますますサリンジャーが好きになりました。ご興味があれば。

『すばる』でエッセイ「本の読み方を教える--大学教師の仕事」を書きました

『すばる』2019年1月号でエッセイ「本の読み方を教える--大学教師の仕事」を書きました。
http://subaru.shueisha.co.jp/backnumber/2019_01/
文学を教えるとはどういう仕事かを書いてみました。

『エル・ジャポン』で「エポックメイキングな世界文学10冊」を選びました

『エル・ジャポン』2019年2月号で「エポックメイキングな世界文学10冊」を選びました。
https://www.hearst.co.jp/brands/elle
選んだ本は以下の通りです。

・アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』
・ガブリエル・ガルシア=マルケス『エレンディラ』
・ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』
・ジェイムズ・M・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
・J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
・ホルヘ・ルイス・ボルヘス『砂の本』
・アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』
・F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
・マーガレット・アトウッド『侍女の物語』
・J・M・クッツェー『恥辱』

2019年1月20日日曜日

『群像』で多和田葉子『献灯使』について書きました

『群像』2019年1月号で多和田葉子『献灯使』について書きました。ここで全文を読むことができます。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58960
全米図書賞の翻訳賞を『献灯使』が受賞したことは本当に意義深いです。自分なりに多和田文学の魅力を書いてみました。

2月6日にデリーロとイシグロのイベントをします

2019年2月6日に下北沢B&Bで、デリーロ『ポイント・オメガ』(水声社)刊行記念として、デリーロとイシグロをめぐるイベントをします。
http://bookandbeer.com/event/20190206_po/
タイトルは「ドン・デリーロvsカズオ・イシグロ ~本当にノーベル文学賞にふさわしいのはどっちだ!?~」で、お相手は現代イギリス文学者の日吉信貴さんと詩人の深沢レナさんです。スタートは夜7時です。ご興味があれば。

1月19日の『朝日新聞』で千葉雅也『意味のない無意味』を書評しました

2019年1月19日の『朝日新聞』朝刊読書欄で千葉雅也『意味のない無意味』を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12079841
一見難解な哲学書ですが、現代において寛容であるにはどうすればいいか、を正面から考えたアクチュアルな一冊です。身体の意義を強調するところに、ポストモダンを超えた真の新しさを感じました。

映画『ライ麦畑の反逆児』評書きました

朝日新聞のサイト「好書好日」でサリンジャーの伝記映画『ライ麦畑の反逆児』評を書きました。
https://book.asahi.com/article/12074159
サリンジャーの戦争体験など、そこまで広く知られているわけではない細部がよく分かるいい映画です。

2019年1月5日土曜日

『AERA』に村上春樹イベントの様子が掲載されました

『AERA』2018年12月31日号に、辛島デイヴィッドさんとアルフレッド・バーンバウムさんとやった村上春樹イベントの様子が掲載されました。
https://publications.asahi.com/ecs/12.shtml