ページ

2018年12月31日月曜日

ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』(水声社)を翻訳しました

ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』(水声社)を翻訳しました。
http://www.suiseisha.net/blog/?p=10087

カリフォルニアの砂漠の真ん中で、ある男と若者の意識が変容していきます。ちょっと『ボディ・アーティスト』にも近いですよね。戦争からアートまで、デリーロの魅力が全開の作品になっています。

『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』の一篇を訳しました

澤西祐典・柴田元幸編訳『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波書店)の収録短編を一つ訳しました。
https://www.iwanami.co.jp/book/b378358.html

訳したのはセント・ジョン・G・アーヴィン「劇評家たちあるいはアビー劇場の新作――新聞へのちょっとした教訓」です。ご興味があれば。

2018年12月30日日曜日

12月15日の『朝日新聞』で坂口恭平『建設現場』を書評しました

2018年12月15日の『朝日新聞』朝刊書評欄で坂口恭平『建設現場』を書評しました。
https://book.asahi.com/article/12011613
簡単な言葉で書かれているのになかなか頭に入ってこないという不思議な文章に、最初読み手は当惑すると思います。でもそれは、これが文学作品だとかアートだとかいう先入観を持っているからです。虚心に言葉の流れに没入しているうちに、やがてこの本を読むためのモードがじわじわとわかってきます。この作業が気持ちいい。
坂口恭平はいつも本当に攻めていますね。分かる分からないの向こう側に突き抜けると、生きるという言葉だけが残ることが実感できます。こんな特別な読書体験をくれる坂口さんには感謝しかありません。

1月12日に柴田元幸先生と澤西祐典さんとイベントをします

2019年1月12日の午後4時から、神保町ブックセンターで、柴田元幸先生と澤西祐典さんとイベントをします。
https://www.jimbocho-book.jp/599/
https://akutagawa.peatix.com/
タイトルは「芥川龍之介の知られざる仕事」で、岩波書店から刊行された『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』について話します。
事前予約が必要で、入場料はワンドリンク付きで1600円です。ご興味があれば。

紀伊国屋笹塚店で「都甲幸治さんフェア」開催中です

紀伊国屋笹塚店で「都甲幸治さんフェア」開催中です。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Sasazuka-Store/
https://twitter.com/Kino_Sasazuka
今年僕が書いた書評で扱った本の中から、K店長と立東舎のK編集の二人が自分の好みで何冊か選んでくれました。とても嬉しいです。
僕の選んだ2018年のベスト10冊も展示中です。

2018年12月29日土曜日

12月29日の朝日新聞で今年の三冊を選びました

2018年12月29日の朝日新聞で今年の三冊を選びました。

https://www.asahi.com/articles/DA3S13831615.html

(1)ハレルヤ(保坂和志著、新潮社)
(2)はじめての沖縄(岸政彦著、新曜社)
(3)市場のことば、本の声(宇田智子著、晶文社)

沖縄関連の本が2冊入ったのが自分でも謎ですが、どれも本当に素晴らしい本ばかりです。

2018年12月19日水曜日

12月21日金曜日に大和田俊之さんとイベントをします

2018年12月21日金曜日に大和田俊之さんとイベントをします。時間は19時から、場所は神保町ブックセンターです。
https://www.jimbocho-book.jp/545/
https://hiphopandliterature.peatix.com/
内容ですが、ヒップホップとか現代文学とかになると思います。ご興味があれば。

2018年12月6日木曜日

『ほんのひとさじ』にエッセイを書きました

書肆侃侃房のPR誌『ほんのひとさじ』2018年11月1日号にエッセイを書きました。特集は「布」で、エッセイのタイトルは「メッシュのタオル」です。

『英語教育』でくぼたのぞみさんとクッツェーについて話しています

『英語教育』2018年12月号でくぼたのぞみさんとクッツェーの『モラルの話』(人文書院)について話しています。
https://www.taishukan.co.jp/book/b383344.html
クッツェーはやっぱり面白いですよね。この『モラルの話』に出てくるエリザベス・コステロもすごいです。犬の話からハイデガーの話まで、多岐に渡る挿話を読みながら、読者は深い思索に引き込まれていきます。本当に良い作家です。

『週刊新潮』でピョン・ヘヨン『ホール』を書評しました

2018年12月6日の『週刊新潮』でピョン・ヘヨンの『ホール』(書肆侃侃房)を書評しました。
https://www.bookbang.jp/review/article/561379
http://www.kankanbou.com/books/kaigai/kankokujyosei/0343hole
交通事故で半身不随になった主人公オギが、同じ事故で亡くなった妻の母親に介護されるも、実はだんだんと追い込まれていく、というお話です。さすがシャーリイ・ジャクソン賞受賞作だけに十分恐いですね。義理の母親が日本と韓国両方の血を引くという設定にも興味が湧きます。

2018年12月5日水曜日

連載エッセイ『街と小説』の福岡編、絲山秋子編をアップしました

立東舎のサイトで連載しているエッセイ『街と小説』の福岡編、絲山秋子『逃亡くそたわけ』編をアップしました。
http://rittorsha.jp/column/2018/12/5-1.html
すさまじいほどの名著ですが、とりわけ登場人物の言葉が生きています。本当に読者も福岡から一緒に逃亡しているような気持ちになります。