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2018年10月20日土曜日

『英語教育』でフィリップ・ロス『さようなら、コロンバス』について書きました

2018年11月号の『英語教育』でフィリップ・ロス『さようなら、コロンバス』について書きました。
https://www.taishukan.co.jp/book/b378028.html
最近亡くなってしまったフィリップ・ロスですが、あえてデビュー作を読んでみました。60年も前の作品なのにものすごく瑞々しかったです。恋愛と人種と青春が交錯するなんて本当に素晴らしい。

10月22日月曜日読売新聞夕刊にインタビューが掲載されます

2018年10月22日月曜日の読売新聞夕刊に僕のインタビューが掲載されます。
https://www.yomiuri.co.jp/
「本の仕事場」というコーナーで、翻訳の仕事について語っています。大学の研究室で2時間ほどしゃべったのですが、すごく見事な記事にまとめられていました。ありがとうございます。しかも田中未樹さんの素晴らしいイラスト付きです。

10月20日の朝日新聞で円城塔『文字渦』を書評しました

2018年10月20日の朝日新聞朝刊書評欄で円城塔『文字渦』を書評しました。
https://book.asahi.com/article/11892111
円城さんがここまで中国や漢字にのめり込んでいるとは知りませんでした。まるで現代のボルヘスのようです。生き物としての漢字の持つ官能性の物語として読みました。すごい作品だと思います。

2018年10月18日木曜日

連載エッセイ『街と小説』吉祥寺編、松家仁之『優雅なのかどうか、わからない』アップしました

連載エッセイ『街と小説』吉祥寺編第4回、松家仁之『優雅なのかどうか、わからない』をアップしました。
http://rittorsha.jp/column/2018/10/4-3.html
井の頭公園の周辺ということで、ジブリ美術館と松家さんの小説について書きました。松家さんは20年ほど前、僕にジョン・アーヴィングの『未亡人の一年』を依頼してくださった恩人です。そのあとまさか本人が小説家になるとは。この本もとても面白かったです。

10月13日の朝日新聞で久住邦晴『奇跡の本屋をつくりたい』を書評しました

2018年10月13日の朝日新聞朝刊書評欄で久住邦晴さんの『奇跡の本屋をつくりたい』を書評しました。
https://book.asahi.com/article/11877405
ミシマ社の本はどれも大好きなんですけど、これも手に取ったまま一気に読み切ってしまいました。
北海道の書店主である久住さんが突然覚醒し、いろんな企画を立て続けに仕掛けて有名になるも店は倒産、本人もガンで亡くなるまでのすさまじい記録です。とにかく久住さんの気持ちが熱い。本を愛する全ての人に読んでほしいなあ。

11月09日に神保町で村上春樹について鼎談をします

2018年11月09日に神保町ブックセンターで村上春樹について、アルフレッド・バーンバウムさん、辛島デイヴィッドさんと鼎談をします。
https://www.jimbocho-book.jp/502/
チケットは前売り1500円ドリンク付です。とはいえ、当日も会場まで行けば入れるのではないでしょうか。
このたび、みすず書房から辛島さんの『Haruki Murakamiを読んでいるときに我々読んでいる者たち』が発売されました。それを記念して、村上春樹作品を何冊も翻訳しているバーンバウムさんを交えて鼎談をします。
アメリカの大学院に留学していたとき、バーンバウムさんの訳した『ノルウェイの森』英語版を巡って授業でディスカッションしたこともあるので、なんだか感慨深いです。人生ってわからないものですね。
ご興味があれば。

2018年10月6日土曜日

『週刊新潮』で吉田篤弘『おるもすと』を書評しました

『週刊新潮』2018年10月11日号で吉田篤弘の『おるもすと』(講談社)を書評しました。
https://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
ごく薄い本ですが、心の底までスーッとしみ通ってくる作品です。児童文学のような言葉遣いでここまで深い表現ができるなんて、吉田篤弘さんは本当に優れた書き手だと思いました。

10月16日の朝日新聞で保坂和志『ハレルヤ』を書評しました

2018年10月16日の朝日新聞朝刊書評欄で保坂和志『ハレルヤ』(新潮社)を書評しました。
https://book.asahi.com/article/11862952
ここで全文を読むことができます。
猫の死に寄り添いながら多方向に拡がっていく思考を辿っていくのがとてもスリリングな作品です。保坂さんは本当に高度な試みをされていると思います。お奨め。

10月13日にB&Bで川原瑞丸さんとサリンジャーについて対談をします

2018年10月13日に下北沢のB&Bでイラストレーターの川原瑞丸さんとサリンジャーについて対談をします。
http://bookandbeer.com/event/20191013_b/
隠遁の作家サリンジャーに憧れた高校生が彼を探しながら自分の道を見つける、という映画『ライ麦畑で出会ったら』の公開にちなんで、川原さんと映画やサリンジャーの作品について語り合います。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』や『フラニーとズーイ』にご興味がある方、いらしていただけたら嬉しいです。
川原さんはイラストで映画や本のレヴューもやっている方で、その多くをウェブサイトで見ることができます。
https://mizmaru.com/
山内マリコさんの『買物とわたし』(文春文庫)には川原さんの絵がカラーで大量に収録されておりお買い得です。僕も今読んでます。

2018年10月2日火曜日

連載エッセイ『街と小説』吉祥寺編、井伏鱒二『荻窪風土記』アップしました

立東舎のサイトで連載中のエッセイ『街と小説』吉祥寺編、井伏鱒二『荻窪風土記』の章をアップしました。
http://rittorsha.jp/column/2018/10/4-2100.html
井伏ならではの淡々とした、でもユーモアのある文体でくだらないことから深刻な話題までどんどん続いていく名著です。100年前の文士たちが、まるで売れないバンドマンのように中央線沿線に集まっていた、という話が僕としてはツボでした。場所の色ってやっぱりあるんですね。