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2020年9月29日火曜日

NHKラジオの番組が10月1日から始まります

 NHKラジオの番組「文庫で味わうアメリカ短編」が10月1日から始まります。全13回の予定です。トウェインやメルヴィルなどアメリカ文学の古典的な作品から、イーユン・リーなど現在の作品まで、まんべんなく読んでいきます。どれも文庫本で入手可能な作品ばかりです。

https://www4.nhk.or.jp/P1929/

ちなみに作品は以下のとおりです。

①イントロ②ポー「黒猫」(モルグ街の殺人事件)③メルヴィル「書記バートルビー」④トウェイン「失敗に終わった行軍の個人史」(ジム・スマイリーの跳び蛙)⑤アンダーソン「手」(ワインズバーグ、オハイオ)⑥フィッツジェラルド「バビロン再訪」⑦・フォークナー「孫むすめ」⑧ヘミングウェイ「白い象のような並み」⑨カポーティ「誕生日の子どもたち」(ティファニーで朝食を)⑩カーヴァー「足もとに流れる深い川」⑪オブライエン「レイニー川にて」(本当の戦争の話をしよう)⑫イーユン・リー「優しさ」(黄金の少年、エメラルドの少年)⑬チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ「アメリカにいる、きみ」(なにかが首のまわりに)

この番組は、NHKカルチャーセンター青山教室の同名の授業を収録し、そのまま放送しています。そしてなんとこの授業は現在進行中です。生でも聞きたい方は青山教室までいらしてくたざい。

http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1213422.html

2020年9月16日水曜日

『朝日新聞』の「折々のことば」で紹介されました

 『朝日新聞』2020年9月16日朝刊の「折々のことば」で紹介されました。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14623484.html?iref=pc_ss_date

新刊『「街小説」読みくらべ』の中の一節で、こういう言葉です。

「そうした売る気ゼロの岩波文庫が中学生の僕にはたまらなくかっこよく見えた。」

今はなき吉祥寺ロンロンの書店、弘栄堂に杉田玄白の『蘭学事始』を買いに行くシーンに出てきます。翻訳の苦痛と快楽を描いた作品としては一番ではないでしょうか。とはいえ、正直ここを選んでいただいたのはものすごく意外でした。でもよく考えたら、本質をついた選択かも。もちろん今でも岩波文庫は大好きです。鷲田清一先生、どうもありがとうございました。

『朝日新聞』にインタビューが載りました

 『朝日新聞』2020年9月12日朝刊にインタビューが載りました。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14619652.html?iref=pc_ss_date

新刊『「街小説」読みくらべ』について語っています。素晴らしい記事をお書きくださり、どうもありがとうございます。

新刊『世界文学の21世紀』発売されました

 新刊『世界文学の21世紀』(Pヴァイン)が発売されました。

https://amzn.to/35BdFXQ

文学と文化の間、というテーマで、音楽や映画から建築まで、さまざまなことについて書き、語っています。今をときめく5人の方々との対談も収録しました。ご興味があれば。




『群像』でパク・ミンギュの短編「膝」について書きました

 『群像』2020年6月号でパク・ミンギュの短編「膝」(『短編集サイドA/サイドB』所収)について書きました。

http://gunzo.kodansha.co.jp/

二万年前の男がマンモスと格闘する姿が、なんだかジャック・ロンドンの作品みたいで良かったです。

『ハーパーズ・バザー』でいしいしんじ作品について書きました

 『ハーパーズ・バザー』2020年7・8月合併号でいしいしんじさんの作品について書きました。

https://www.hearst.co.jp/brands/harpersbazaar/issue/20200520

扱ったのは次の二冊です。

・『且座喫茶』(淡交社)

・『マリアさま』(リトルモア)

どちらも名著です。ご興味があれば。

『フィガロ・ジャポン』でサラ・クロッサン『わたしの全てのわたしたち』を書評しました

『フィガロ・ジャポン』2020年9月号でサラ・クロッサン『わたしの全てのわたしたち』(最果タヒ・金原瑞人共訳、ハーパーコリンズ・ジャパン)を書評しました。

https://madamefigaro.jp/magazine/figaro/202009.html

ティッピとグレースという結合双生児の高校生が、生まれて初めて学校に通い、人生が劇的に開かれていく、という話です。作品も訳も良くてびっくりしました。お勧めです。

『フィガロ・ジャポン』で現代の韓国文学について書きました

 『フィガロ・ジャポン』2020年8月号で現代の韓国文学について書きました。

https://madamefigaro.jp/magazine/figaro/202008.html

10冊セレクトして、短い評を書きました。選んだのは以下のとおりです。

パク・ミンギュ『三美スーパースターズ最後のファンクラブ』(晶文社)

ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(晶文社)

チェ・ウニョン『ショウコの微笑』(クオン)

チョン・セラン『アンダー・サンダー・テンダー』(クオン)

ファン・ジョンウン『誰でもない』(晶文社)

キム・エラン『走れ、オヤジ殿』(晶文社)

キム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)

金仁淑『アンニョン、エレナ』(書肆侃侃房)

なぜかパク・ミンギュ以外、全員女性作家になってしまいました。ご興味があれば。


2020年9月13日日曜日

『「街小説」読み比べ』アマゾン文学史部門で1位になりました

 『「街小説」読み比べ』(立東舎)がアマゾンランキングの文学史部門で1位になりました。

https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books/507448/ref=pd_zg_hrsr_books

これも読者の皆様のおかげです。どうもありがとうございます。深く感謝しております。

『英語教育』にインタビューが載りました

 『英語教育』2020年10月号にインタビューが掲載されました。この中で僕は主に新刊『引き裂かれた世界の文学案内--境界から響く声たち』について話しています。ご興味があれば。