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2016年12月7日水曜日

北海道新聞でトランプのアメリカがわかる3冊を選びました

少し前になってしまいましたが、11月25日付けの北海道新聞で、トランプのアメリカがわかる3冊を選びました。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/
とはいえ、具体的な分析は他の方に任せて、僕は移民の女性を扱った3冊にしました。具体的には、

・チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『アメリカーナ』くぼたのぞみ訳、河出
書房新社、2016年。
・ノヴァイオレット・ブラワヨ『新しい名前』谷崎由依訳、早川書房、2016年。
・ジュリー・オオツカ『屋根裏の仏さま』岩本正恵・小竹由美子訳、新潮社、
2016年。

社会の矛盾は一番弱いところに出ると思います。この3冊を読むと、新しい国に移ってきた人々がどんな事を感じるか、どういうことを経験するのかが、ものすごくリアルにわかります。そして読書を通じて、いつのまにか読者である我々の想像力の範囲も広がっていくのです。こうした文学の次元って、地味だけどとても大切ですよね。