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2014年1月8日水曜日

鎌倉孝夫・佐藤優『はじめてのマルクス』(金曜日)

マルクス『資本論』を巡る師弟対談。現代社会において「カネ」と「命」のどちらが大切かという問いがこの上ないほど切迫して提出されているという鎌倉先生の問題意識に共感する。
「教育というのは、それぞれが自分の専門を生かしながら、みんなが協同して、子どもたちというか学生たちと直接触れあい、教育を行ないながら、彼らのいろいろな悩みとか希望を聞く。人間と人間の直接の関係ですから、毎日毎日状況は変わりますよね。ですから教育の仕事というのは、それこそ創造的なんです。それが教育の基本なんです。」(76ページ)という鎌倉先生の言葉に心が大きく動いた。同時に、僕も教師として教育の仕事ができている幸福と責任を痛感した。
まず自分ができることとして、家族でも教育現場でもいい、カネの介在しない関係を大切にすることだ、という鎌倉先生のお考えに大きくうなずく。