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2013年12月30日月曜日

デイヴィッド・ベズモーズギス『ナターシャ』(新潮社)

こんなに泣ける小説があるだろうか。ラトビアからカナダに来たユダヤ系の家族が、だんだんと新しい国になじんでいく話。でもそう簡単には記憶は消えないんだよね。負けた直後の重量挙げ世界チャンピオンが主人公の少年に、「世界でいちばん強い男は誰だい?」と訊ねるシーンは胸を掻きむしられる。こんなにいい本が版元品切れなんて、本当に信じられない。ベズモーズギス最高。