『週刊現代』2017年1月17日号で町田康の『生の肯定』について書きました。
http://gendai.ismedia.jp/list/author/wgendai
『どつぼ超然』『この世のメドレー』と続いてきた「余」を巡る三部作がようやく完結しました。面白さはいつもの町田作品の通りですが、まとめて1000ページ近くを読むと、その向こう側にあるシリアスな問いかけに気づかざるを得ません。人はなぜ生きるのか、言葉はどこで意味を超えるのか。僕らはもうそろそろ、非常に真面目で深い作家として町田康を読み直す時期に来ていると思います。