『週刊新潮』2017年5月25日号で 松浦理英子の『最愛の子ども』(文藝春秋)について書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
かつて『葬儀の日』『セバスチャン』など素晴らしい作品を書いている松浦理英子ですが、その魅力は現在も変りません。女子高生3人が織りなす愛の関係をクラスメートが見つめる、という甘やかなストーリーに、家族の問題や暴力といった暗い現実が陰を差します。『親指Pの修行時代』だけは読んだな、という人にも自信を持ってお奨めできます。