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2016年3月12日土曜日

『本の雑誌』3月号新刊めったくたガイド書きました

『本の雑誌』3月号の新刊めったくたガイドを書きました。
http://www.webdoku.jp/
取り上げた本は以下のとおりです。

ロベルト・ボラーニョ『はるかな星』(斎藤文子訳、白水社)
温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)
ミハイル・ブルガーコフ『犬の心臓・運命の卵』(増本浩子、ヴァシリー・グレチュコ訳、新潮文庫)

ボラーニョはいつもどおり最高ですね。『アメリカ大陸のナチ文学』収録の短篇を拡大して一冊にした作品ですが、残酷で鮮烈で切ない文章がたまりません。温又柔さんのエッセイもいいですね。日本や日本語について考えるにはむしろ台湾などから見た方がいい、ということが良く分かる本です。ブルガーコフもなかなかおもしろいですね。科学の限界について考えさせられます。